2005年 07月 16日
Kamloops (CYKA) |
久しぶりに好天に恵まれたので、Coast Mountains を越え Thompson地区のKamloops まで行ってきました。Kamloops はThonpson 地区では最大の町で長さ6000ftのメイン滑走路とそれとクロスする短い横風滑走路を持つ国際空港があります。昔は管制塔を持つ航空管制圏 (コントロールゾーン)でしたが、航空管制を司る Nav Canada の合理化と住民からの騒音への苦情の為でしょうか、ここも Penticton (CYYF) と同様に現在では情報圏 (Raidio) にグレードダウンされています。 以前山岳飛行訓練の記事で書いたように、バンクーバーを飛び立って東に向かって山岳地帯に入って行くと、フレーザーキャニオンを超えた辺りから山々は氷河や雪が抱いた鋭い頂きから丸まった乾燥地帯へと変化します。(写真下は Mt. Baker) 乾燥地帯に抜けると風景は一転し、木々は少なくなり所々に黒い日焼け防止ネットを張った高麗人参畑を目にするようになります。 今年の夏は天候が安定せず雨の日が多いので幸いにも?まだ大きな森林火災は発生していません。カムループすに分駐する森林火災消火活動専門の会社でブルドッキングをしている友人も暇にしています。という訳で遊びに行って消火活動に使っている飛行機を見せてもらおうと考えていたのですが、カムループスの南西数十マイルで小さな森林火災が発生してしまいました。無線を聴いている限りでは、この火災は既に通報されていて初期消火活動の第一陣が現場に向かっている様でした。 Kamloops Radio と交信しつつ Thompson River から Kamloops Lake に沿って約20マイル手前から着陸進入態勢に入り降下開始。 久々の山火事でにわかに活気だっている空港周辺のトラフィックとやり取りしながら無事着陸。
駐機後昼食も食べずに友人の分駐している Fire Attack Center のあるランプに行ってみました。 火災の通報の為、皆忙しそうで話が出来そうにありません。 Fire Tanker Center の事務所に行きディスパッチャーの女性にブルドッキングをしている友人の事を聞くと、現在飛んでいて30分程で戻るとの事なので空港内を散策して待つ事にしました。 しばらくすると、独特のけたたましい Turbo Comander の音を鳴り響かせ友人が帰ってきました。 ウェザーレーダーは装備されているもののシンプルなコックピット。 こちらもスケジュールが押していて向こうも忙しそうだったので、話もそこそにカムループスをあとのする事にしました。今週末は、Merritt で毎年恒例のミュージックフェスティバルが行われているので、飛行計画を HWY 5A に沿って南下するルートに変更して離陸。 Nikcola Lake 付近から高度を下げてミュージックフェスティバルの会場を探し始めました。 Merritt の空港を過ぎた所の川沿いに会場を発見。結構盛況のようです。暑いので川で水遊びしている人が見受けられます。 会場上空を数分旋回して写真撮影して、この辺りでは珍しい有料道路ココハラハイウェーに沿って Hope まで南下しました。 ここから Hope までの山岳地帯の眺めは素晴らしく、今度一度ハイキングに来てみたいと思いました。 大きな岩に近づいてきました。 全行程4時間ちょっとフライトでしたが、Coast Mountains の山並みの風景を満喫できて最高でした。翌日は再び雨で山火事は鎮火したことと思います。今年は、このまま夏が終わってしまうような気がします。
by javiator
| 2005-07-16 21:44
| 海外航空事情