2006年 04月 30日
Campbell River (CYBL) |
最近うちの学校にはインドからのエアラインを目指す訓練生達が大勢来ています。人口が世界的に多いインドも最近の経済成長による航空輸送の需要拡大とパイロットの世代交代の為にパイロットが不足しているようです。インドの事業用ライセンス取得する為にカナダで事業用多発計器までのライセンスを取得して帰るのですが、野外飛行等の規定にICAO加盟国でもあまり聞いた事がない変わった項目があるので一部別メニューで訓練しています。そんな中、2人でバンクーバーアイランドの西端の町 Port Hardy (CYZT) に向かった2機の内の1機が機体のトラブルで約中間地点のキャンベルリバー(CYBL)に機体を置いてきたので取りに行って来ました。キャンベルリパーはバンクーバーから西に直線距離で約200Kmのところにある町です。 CYBL に残された機体は既に整備士に整備され飛べる状態だと言う事でした。Port Hardy への野外飛行を終えて Campbell River で仲間の生徒をピックアップして戻ってきた生徒に事情を聞いて他のCPL訓練をしている生徒さんと2人で現地に向かい私が不具合があったという機体で飛んで帰ってくる計画でCZBBを夕方7時頃離陸しました。今この辺りの日没は午後8時半くらいなので航空法で定められた夜が始まるのが午後9時前後です。昼間の内には現地に到着できるけど帰りは夜間飛行になってしまいそうです。問題があった飛行機に乗っていた生徒の話によると高度6500フィートを飛行中にエンジンが停止して再始動させたそうです。整備士が見た結果は機体には異常が無くキャブレター・アイシングではないか?と言う事でした。そんな機体で飛んで帰ってくる私にとってはあまり気持ちの良いトラブルではありません。しかも夜間に洋上を飛ばなければなりません。
バンクーバー国際空港の上空を通過してバンクーバーダウンタウンを右手に見てキツラノ地区上空を経て北西に針路を取って海岸線を上っていきました。低い高度では少し霞がかかっていますが天気は良好です。
写真下はTexada Island の北 Powell River の手前ですが夕日が見え始めました。多少霞がかっていますが奇麗な夕日です。
目的地まで約20分の所まで着ました。写真上の夕日の真下にある小さな点のような島(岩)が Comox との管制圏の境です。あの岩と右手の島の間を通過する最短コースを予定しています。
キャンベルリバーの町が見えてきました。この辺りは町の明かりも少なく月明かりが無い夜に飛ぶとブラックホールの中を飛んでいる様です。計器に依存して飛行しなければなりません。
写真下はミッド・フィールドを通過してダウンウィンドに進入中です。予定通りに現地の到着して残されていた機体の安全を確認して久しぶりに左席で操縦して帰ってきました。往復3時間のクロスカントリーでした。
by javiator
| 2006-04-30 17:04
| 海外航空事情