2006年 05月 14日
King County International Airport / Boeing Field (KBFI) 前編 |
シアトルにある Boeing Field に国境を越えて米国に行く野外飛行訓練で行ってきました。
ここは Boeing で生産されているB737やB757の最終生産ラインです。ここで最終チェックを終えた機体が世界各国に向けて発送されていきます。写真下の滑走路の南側には各航空会社のカラーにペイントされた機体が発送を待って駐機されているのが見えます。

今回が生徒さんにとって初めての国境を越えるクロスカントリーなので混雑の少ない国境を越えて直ぐの Bellingham 国際空港 (KBLI) で米国への入国審査を済ませることにしました。写真下は KBLI の RWY16 へ最終着陸態勢に入っているところです。

着陸して米国への入国審査を済ませたのですが生徒が香港パスポートだった為に普段より30分近く余計に時間がかかってしまいました。気を取り直していつも利用しているFBOの前に駐機してフライトプランをファイルしに行く事にしました。写真下:FBOの前には何やら変わった双発機が停まっています。
米国とカナダの Aviation で大きな違いを感じるのがFBOのサービスの充実度です。写真下は、FBOのパイロット・フライトプランニングルームですが飛行計画に必要な気象情報などを得る事が出来るPCとプリンター。電話にテレビ、テーブル、ソファー、シャワールームから仮眠室まで完備しています。場所によっては無料のコーヒーなどのソフトドリンク、クッキーやポップコーンのサービスまであります。

下準備をしてこなかった生徒の為に予定出発時刻より大幅に遅れて KBLI のFBOのランプを後にして移動を開始しました。静かな空港と言ってもこの様なジェット機は頻繁に出入りしています。天候は予報よりも悪い様で雨が降り出しました。道中にあまり高い山は無いのですがVFRなので少し気になります。

KBLI を離陸してV23エアウェイをフォローしなから Whidbey Island のアプローチコントロールと交信してフライトフォローイングをリクエストしました。ここはミリタリーの管制官なのですが速口送信で有名です。Skagit Bay (KBVS) を過ぎた辺りから低い雲が出始めてきました。

生徒さんに巡航高度を変更するのか?コースを変更するのか?と質問したのですがかなり反応が鈍いので仕方が無く少し助け舟を出しました。フリージング・レベルも高くIFRだったら問題無いのですがVFRなので有視界飛行状態を維持して飛行しなければなりません。

Whidbey Island アプローチに雲を避ける為に高度の変更をリクエストして雲を交わしました。

写真下の Paine Field (KPAE) があるEverett 付近が今回の一番の難関でした。ここは雲の上に出てコースを少し変更して何とか通過しました。 Paine Field には以前行った事がありますがBoeing の大きな工場があってB747やB777を生産しています。工場の建物は世界最大の建造物としてギネスブックに登録されているそうです。

雲を越えて降下を開始して雲の下側に出たらシアトルのダウンタウンの摩天楼が見えてきました。やはりバンクーバーに比べると規模が違います。

シアトルアプローチコントロールと交信してダウンタウン上空を通過してKBFIに向けて降下を開始しました。


RWY13がアクティブだったのですがシアトルマリナーズのホームベースの野球場が眼下に見えます。


KBFIのタワーにスウィッチして着陸許可をもらって最終着陸態勢に入っています。この目と鼻の先にはシアトル・タコマ国際空港があるので付近の空域は大変混雑しています。バンクーバーの比ではありません。IFRで来ればもう少し楽だったのではと思います。

アプローチ中にも真上をシータックに向かって着陸態勢に入っているジェット機が真上を通過して行きます。(写真下)


着陸して以前行った事がある Galvin Flying Service FBO にお世話になる事にしました。この空港にはFBOが3社あるそうです。やっとFBOに辿り着いて生徒が行った最初の言葉が "We are the cheapest Aircraft in this airport. "でした。それは満更間違えでは無いようです。ちなみな私達はC152でおじゃましていました。(^^;

後編では最近リニューアルされた、この空港にある有名な航空博物館を紹介します。
ここは Boeing で生産されているB737やB757の最終生産ラインです。ここで最終チェックを終えた機体が世界各国に向けて発送されていきます。写真下の滑走路の南側には各航空会社のカラーにペイントされた機体が発送を待って駐機されているのが見えます。


















by javiator
| 2006-05-14 12:16
| 海外航空事情