2008年 07月 13日
Keefers Boston Bar |
数年前から山岳飛行訓練の未舗装の滑走路への離着陸訓練で利用していたハリソン・レイクの北にある Tipella Airstrip (CBB7) に一般機が着陸できなくなりました。そこで以前から緊急着陸訓練で利用していた、フレイザー・キャニオンの山間にある小さな集落 Keefers Boston Bar のAirstrip を利用するようになりました。此処は地図上に飛行場の〇印がありますが中にStatus Unknown を意味する"U" の文字が表示してあります。
ハイウェー沿いにある一見すると広大な空き地のような着陸帯ですが、草さえ刈ってあれば Wind Sock(吹流し)も設置されていて拳より大きな石がゴロゴロしていた Tippela より遥かにサーフェス・コンディションの良い滑走路です。集落に近い事から飛行中の天候急変など緊急時の避難場所として知っておくと有効な場所です。
標高は1000フィートを少し上回り冬から春先にかけては雪に覆われていますが夏の6月下旬から7月上旬にかけての約2週間は写真の様に見事なお花畑を形成しています。
今年はこの花盛りの2回ほどこの場所に着陸しましたが平年より草丈が高く離着陸と地上移動時はプロペラが芝刈り機のような音を立てて草を刈っていました。
ここまで渓谷の中を飛ぶ低対地高度による航法訓練を2時間近く続けて来たのでここでエンジンを止めて機外に出て暫し休憩です。主翼の上にある燃料タンクのキャップを開けてディップステイックで燃料の残量を確認して此処まで何ガロン消費したか計算します。
機体に登って広大な敷地を見渡してみました。花畑は黄色い絨毯の様ですがフィールドの南東のコーナーには白い花も生息している事が確認できます。
今回の生徒は以前にも書きましたがインドの航空会社からの訓練生です。私がPPLの訓練を受け持った生徒ではありませんが、落ち着いてきちんとした性格の様で今回の飛行計画と準備等は満点に近い評価をしました。暫し、この様な草地に着陸した事に驚いていましたが良い経験になったと喜んでいました。インドに戻り免許書き換え等を終えたらグランドスクール、シュミレーター訓練等を経てB737-800 に乗務するので、軽飛行機でこの様な経験をする事はなかなか出来ないと思います。
5月に今年初めて此処に来た時もフェーン現象で外気温が30℃近くありましたが、此処を離陸する時には滑走路の長さが2000フィートちょっとなので常に風向風速と密高度が気になります。
Boundary Bay に帰投直後の写真です。(写真下)フランスから来ている次の生徒さんと担当の女性インストラクターが「あなた達、いったい何処へ行って来たの?!」と目を丸くしていました。これでも2番目の着陸地のゴルフコースで止まって食事をした際にランディング・ギア等に絡み付いていた草はかなり取ったのですが機体の前面には花畑をプロペラで刈った際に飛散した花粉が付着しています。
申し訳ないのでフロントのウィンドシールド等は水で洗い流して次の方々に引き渡しました。ディスクブレーキの周りの草はこれでもかなり取ったのですが、まだ付いていますね。
エアーフィルターもかなり汚れているし・・・花粉・・凄いですね。(^^;











by javiator
| 2008-07-13 18:21
| 飛行訓練